学問の女神‘サラスワティ’に祈りを捧げる

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学校や家で1日中、書いたものを読まない、書かない日。日本の小学生が聞いたら羨ましがるかもしれない。バリ島に、210日に一度巡って来る知識の女神‘サラスワティ’の日だ。

バリ島のヒンドゥー教徒、特に、学生にとって特別な、今回の‘サラスワティ’の祭日は21日にやって来る。バリ島内にある殆どの学校、幼稚園から小学校・中学校・高校・大学では、この日1日、授業を受けることも教えることもない。日頃使っている教科書や文房具を集めて、供え物をし、これら、知識に関する一切、読み書きの一切を休止し、知識と学問の女神‘サラスワティ’に感謝し、祈りを捧げる日なのだ。

この日は、生徒も先生も、バリの民族衣装を纏って学校に集まり、それぞれの学校の聖なる祠に向かって祈りを捧げる。

この‘サラスワティ’の日は、210日、又は、半年に一度巡って来て、彼らが本気で学問を学ぶことの大切さを思い出させてくれるのだ。

<知識と学問の女神‘デウィサラスワティ’>

女神サラスワティ、並びに、ブラフマ神は、バリヒンドゥー教の唯一神であるイダ サンヒャン ウィディ ワサの化身であり、この世界の全てを創造する神である。この世に生ける物の中で、人間だけを特別に生きる為の知恵を働かせ、思考する存在として創造した。

女神サラスワティの美しい女性像は、バリ島の多くの学校の校庭に建てられている。知識と技術は、それぞれの人間が、日々探求すべきであるという事の象徴である。


この女神は、情と威厳を備え、4本(神の声を記す4つの聖典の象徴)の手にはそれぞれ書物 (知識を深く追求する事の象徴)、睡蓮の花(聖なるものの象徴)、聖なる道具(集中力と生涯学ぶ事の象徴)、 シタールのような楽器(知識は美しくAUMという宇宙の旋律があるという事の象徴)を持っている。そして、善悪を見極める能力を象徴する白鳥と、威厳の象徴である孔雀を従えている。この美しい女性は、魅力的で、思考でその姿を捉えようとするときに、人の心は乱される。しかし、思考と考えをもって、人は、目に見えるもの、目に見えないものに関わらず、世界の沢山の物事を知りたいと渇望するのだ。

だから、ブラフマ神によって命じられた女神サラスワティは、人の‘知りたい’と思う性を補うために、学問と技術の恵みを人間に与えた。


女神サラスワティは、知識への渇望を満たす水を流すような性質を持つ、学問の力を満たす不思議なパワーを持つ、人間自身のシンボルであるとも言える。

美しさは、日々怠ることなく、知識を追求することで自ずと湧き出るものである。

現代の物質生産、技術の向上は、知識の追及の結果である。しかし、その中にあって、人間は元々の‘美しい姿とその特徴’を忘れてしまう。知識を追求するその根底には、思いやりに満ちた生きるために知恵、信仰、文化社会、教育、経済、政治、並びに、自分自身の安全に基づくものが流れていなければならない。

210117N-1

Antara Bali

#サラスワティ #バリヒンドゥーダルマ教 #祈り

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